降りてきたのは神ではなく・・・

　昨日、それは起こった。
通勤途中、いや、会社の目の前で。
信号待ちをしていた僕はただただぼーっと携帯を見ていた。
多分ツイッターでも見ていたと思うのだけど。
「ばしっ！」
急に頭から首にかけて重みを感じて前のめりになってしまった。
何かが頭に落ちてきたのだ。
正直僕はその瞬間。
「段ボールが風で舞い込んで首に落ちてきたんだな！」
なんて思った。
そんな重みと頭に当たった触感だった。
しかし首が痛いなぁ、なんて横に落ちたと思われる段ボールを探そうとすると・・・。

カラスが知らんぷりして歩いていた。

てめぇか！

怒りがこみ上げて追いかけ回そうかと思ったけど、僕もいい大人だ。
無視しようと前を見ると。
おっさんがその光景を見て腹を抱えて笑っていた。
「６０年以上生きてるけどよぅ、ひひひっ、頭にカラスが降り立ったヤツなんてよぅ、ひひひっ、はじめてみたざ～、ひひひひひっ」

やかましわい！

誰も神では無く烏が降り立つなんて夢にも思わないわい！
しかしビックリしたなぁ。
首が痛かったけどとりあえず無事だったのと、糞をされていないのが救いだったかな。

昨日の夕飯はヒエを使った雑穀和え。
そう言えばこれも鳥の餌っぽいなぁ。
まさか・・・（笑）。
家に帰って御飯を食べながらその話をしてみると。
相方苦笑い。
いやいや、どうせなら笑ってくれよ。
なんて思っていると。
「あなたらしいわね」

どういうこと(汗)！？

「まぁ良かったじゃない、笑いの神が降りてきて」
・・・てめぇ、上手いじゃないか（苦笑）！